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絶版
編集部が関西からばらけて初めての号であり、またはじめてIllustratorで作成した記念すべき号。
しかし、技術がなってないので未熟さと迷いばかりが目立ち、あまりの出来の悪さにスポンサーが怒ったとかいう話も聞いた。

DATA
フリーペーパーIdletalk第3号
1998年6月発行

リバイバルすりゃ当たると思っていませんか?/竹村直也

ルパン連想曲/廣田編子

少女漫画分類学/石村乃緒子

コスプレしたい気持ち/日向海生ほか

 

 リバイバルすりゃ当たると思っていませんか?

text/タケムラナオヤ

 最近、面白いアニメが少なくなった。それに、画の質が悪くなった。何か、おめぇらさぼってんのか?っていうアニメが多いのだ。アニメーターの質というより、多分発注側のテレビ局のご都合とかで、粗製濫造いたしかたないというところなんだろうなぁ。でも、あれはないよ、Dr.スランプ。リバイバルだっていうから、僕なんかジャンプの別冊まで買ってしまったんだけど、あの画はなんだ?もうアニメーターの手の温もりのかけらも感じられない、めちゃCG。声優が変わるのは仕方がない、今風にキャラデザインをいじくって、かの山吹センセがただの日本人になってしまったこと、アラレの髪が茶色であること、センベさんがシャクレであること、ぜーんぶ百歩譲ってよしとしよう。
 しかしだ、何度再放送をしても高い視聴率をマークしてきたかの番組のいわば栄光のリバイバルを、なぜあえてCG制作にしたの? ま、CGとはいっても原画をスキャンしてパソコン上で色塗りや背景合成、効果をつけるという、単純に手間を省くためだけのCG化アニメなのだが、こんなの慎吾一人でも3日でつくれるアニメでしかない!(ちなみにこの技術でもいい作品をつくることはできます)。
 今の20代中盤あたりの世代を育ててきた80年代の漫画やアニメって、今に残る作品の多さが証明するように非常に質が高く、結果20代あたりの人たちってアニメや漫画に対する目が肥えているはずなわけ。だからね、いわんやあの時代を代表する作品だった「Dr.スランプ」をこんなにされたら、文句の一つだって言いたくなるというもの。結局子供の数が異常に多い時期だったから、テレビ局も子供向けにアニメは増やさないといけないし、出版社も勝つために質の高い作品を作家に求めていたわけですよ。それがこの少子化の時代になると、番組は激減、部数も激減、そしたら本来質がより高くなるべきところが「ゲーム業界に優秀な人材が流れ」質は低下の一途。安物の技術と安易な内容がすぎて80年代アニメ世代には耐えられない状態なわけですよね、こうなると。
 そこで思ってしまうのが、下手に無い金無い知恵絞るくらいなら、Dr.スランプが導入した「原画スキャン」を用いて、過去の名作のセル画や画像を修正・放映したほうがいいんでないかと。まぁただ単にセル画を再撮影するだけでも充分だけどさぁ。まずはかぼちゃワインあたりからいかがなものですかね? エルちゃん、今時の子には受けないんだろうなぁ。

 ルパン連想曲

text/ヒロタアミコ

 start up Lupin the third...

 日曜のお昼の再放送シリーズで、「ルパン三世」の虜になったみなさん、昭和42年に連載がはじまってからのファンだという筋金入りのルパン・ファンさん、こんにちは。わたしは昭和48年生まれなので、前者のルパン再放送世代です。アニメ・ルパンは、声優の山田康男氏が他界されてから個人的には興味が薄れがちですが、音楽は今でも欠かさず聞いています。
 ルパンの歴代音楽をご存じでしょうか。ざっと数えても5バージョンはあるんですよ。一番有名なのが、「♪真っ赤な〜、薔薇は〜・・・」ではじまる、あの曲。中学・高校時代、ブラスバンド部員の入部理由が「ルパン応援歌とマンボメドレーを演奏したかった!」という声を耳にしませんでしたか? それほどわたしたちを虜にする魅力はなんなんでしょう? ワルサーP-38の銃声効果音もさることながら、やっぱりあのイントロがかっこいいからでしょうか、志気も高まるってもんです。高校野球をはじめ様々な応援歌にアレンジされて、ブラスバンドの必須アイテムになってます。 そういえば、大阪のクラブkarmaで、月一回「ルパン・ナイト」というイベントがありました。残念なことに今はないみたいですが、「ルパン・ナイト」には誰が出てたんだっけと、いまさらながら気になって問い合わせたところ、手元に2種のフライヤーが到着。ジャンルは、ジャズ、ラテン、ファンク、スパイ・ミュージック・オン・スクリーンとなっておりました。参加アーティストを見ると、ヲノサトル、クニ田中、ケソ榊原、明和電機副社長こと土佐信道とあり、聞いただけでワクワクする面々。その他にも「MO GROOVE」など、いろんなアーティストが繰り広げるルパン・ナイトだったんだろうと想像をたくましくして、ほくそ笑んでいます。是非復活してほしいものですな。 私がルパンと聞いて連想するのは、モンド・グロッソ。モンド・グロッソ=グローバルワールド、でっかい世界は、ルパンが股にかけた世界でもあるわけで・・・?! アルバム「モンド・グロッソ」の5曲目のフレンチラップの中にルパンという言葉が聞こえてくるのは空耳かい? なんだかんだ言って、いまでは「ルパン系」という音楽のジャンルを勝手にカテゴライズしている始末。
 さあ、楽しい仲間が4人そろったら、仮装です。いや、もうひとり、銭形のとっつぁんをお忘れなく。アニメになってから銭形警部の扱いは結構ぞんざいだけど、ほんとうはすごく重要なポジションなのです。モンキー・パンチ氏曰く、かなり頭のきれる警部として描いたはずが、アニメーションではただの狂言回しのバカになってしまって残念とのことでした。イタリアやアメリカのファンからは、ルパン三世と銭形の死闘本格的なテーマにした新作を期待されているとか。なるほど、一般的なアニメーションを越えてトコトン、アクション、スパイモノ仕立てにしてほしい気持ちはファンならずともわかりますね。
 さて、この濃いメンバーにどこまでなりきれるかな? 入学式、卒業式、学園祭、各種パーティーでお試しあれ。間違ってもコスプレっぽくならないように気をつけて。ルパン自身が変装の大名人だから、不二子がルパンに、ルパンが次元に、次元が五右衛門になるようなトリックもお忘れなく。ルパンには、持ち前の猿顔ともみあげが似合うキミ。不二子はダイナマイト・ボディに自信のある貴女。次元は、くの字に曲がった「次元たばこ」をお忘れなく。五右衛門は、和服を着てあとの4人に付き添えば間違いなし。銭形警部は、ほんとは松田優作っぽい仮装をやりったかったけど、ちょっとおっつかなかった貴男。
 上記の仮装に加えてブラス隊がつけば、もう立派なショーの完成です。もしそんなショーが実現するのならば、呼んでください。駆けつけてバックコーラスにでも参加します。 それでは、またどこかでお会いしましょう!(←山田康男の声で→)-----アデュー!!

モンキーパンチ公式ホームページ
http://www.MonkyPunch.com

 少女漫画分類学

text/石村乃緒子

 少女まんがを出版社別に分析していこうと思います。
現在23歳の私が思い出と共に独断と偏見を持って語ります。(ただ記憶を頼りに語るので時代がまちまちになってしまうかもしれません)
 大きく分けるとまず大手出版社である集英社・講談社・小学館等は、小学生から大人までと幅広くそれぞれに対し雑誌を出している。秋田書店や角川等は独特の世界(イメージ)をもった雑誌が多い。白泉社はめずらしく対象を高校生からという風な雰囲気で、昔から内容の濃い作家陣をそろえて、これもまた独特な少女像を創り上げている。
 『りぼん』『なかよし』『ちゃお』等が小学生向けに、『マーガレット』『フレンド』『プリンセス』『週刊小女コミック』(以後少コミ)等が中学生、『LaLa』『花とゆめ』『ASUKA』『別冊少女コミック』(以後別コミ)等が中〜高校生という感じだろうか。
 雑誌とは今も昔も人気まんがの影響が強く、大ヒットしたまんがのエピゴーネン(模倣)なるまんがが多発する。『マーガレット』でいえば岩館真理子であり、『なかよし』でいえばいがらしゆみこであった。ついでに言えば『少コミ』では麻原いつみや川原由美子の画風だろうか。その結果、まんがの質は似たものとなり、そしてそれは雑誌の色となってそれぞれ専属の読者を生みだすのだ。
 私が現役小学生の頃は『りぼん』派と『なかよし』派にわかれていた。
 『りぼん』はどちらかといえば”異質的な少女”が多いお笑い系に対し、『なかよし』は”正統な少女まんが”の多い雑誌だったと思う。私は『りぼん』派だった。当時の代表作といえば池野恋の「ときめきトゥナイト」や一条ゆかりの「有閑倶楽部」等の学園ラブコメや岡田あーみんの「お父さんは心配症」さくらももこの「ちびまる子ちゃん」等のギャグまんがだ。(ただし少々年代をさかのぼると陸奥A子や太掛桧出子等のりぼん的少女まんがもあるのは事実だ)あと忘れてはいけないのが萩岩睦美だろう。「銀曜日のおとぎばなし」は名作といえる。これ以後長期連載はなかったにしろ、あいかわらずのかわいさぶりで楽しみな作家だった。
 『なかよし』はあさぎり夕などの学園ものストーリー(みんな本気)等がメインだった。それと「ポーキューパイン」のひうらさとるや竹本泉などかわいらしい絵が人気だったようだ。実際この時期ひうらさとる似の作家は多かった。
 『ちゃお』がこの2大雑誌に追い付けなかった理由は、私は”ふろく”がなかったからだと思う。
 当時は『ちゃお』には”ふろく”がなかった。じょじょに付くようになっていったと思うが、この違いは小学生少女には大きい。まんがのほうといえば、確かアニメ化されたのかアニメをまんがにしたのかは知らないが、「クリーミィマミ」的な魔女っ子物をまんがで連載していた。私個人でいえば聖鈴子のしょうもないギャグが好きだった。
 そしてこれらを卒業した少女はそれぞれ『マーガレット』なり『フレンド』なり『少コミ』なりに進んでいく。これらも出版社の色というのだろうか、それぞれ『りぼん』『なかよし』『ちゃお』の色を受け継ぐように存在していた。
 『フレンド』は真柴ひろみやかわちゆかり等あくまで正統少女まんがであった。
 『マーガレット』は多田かおるや聖千秋などこれも強い少女・異質な少女を描いていた。「ホットロード」で一大ヤンキーブームを起した紡木たくもはずせない。
 『少コミ』はまんがの系統が学園ラブコメからサスペンス、 SFまで幅広く、そこが特徴だったと思う。竹宮恵子の「イズアローン伝説」や篠原千絵の「闇のパープルアイ」、赤石路代の「アルペンローゼ」等だろう。
 白泉社の『花とゆめ』や 『LaLa』はこの『少コミ』『別コミ』と系統が似ていて、作家陣も今でこそ違うが、昔はよく似ていた。倉田江美、萩尾望都、竹宮恵子等の大御所をお互いにかかえていたりしている。
 『別コミ』の方ではちょうど小5の時に吉田秋生の「バナナフィッシュ」が始まったのを覚えている。それと同時期に渡辺多恵子の「ファミリー!」と川原由美子の「前略ミルクハウス」が終わった。ちょっとマイナーになりますが、当時ではずでに「コロネット」という季刊雑誌に移行されていた「ダークグリーン」という佐々木淳子のSF物も私は忘れられない。
 『花とゆめ』では小6の終わりの時に「僕の地球を守って」が始まった。美内すずえの「ガラスの仮面」はもちろん、川原泉や佐々木倫子等の個性派作家が多い。那須雪絵の「グリーンウッド」もこの頃からの連載だ。
 『LaLa』では私が少5の頃まで大島弓子の名作「綿の国星」のシリーズが続いていた。この頃は今では大御所で長期連載が当り前となった清水玲子や樹なつみ等が連載を始めた頃だろう。かわみなみの「シャンペンシャワー」も忘れてはいけない。ちなみに私のお気に入りは坂田靖子の「バジル氏の優雅な生活」だった。私は『りぼん』後は雑誌こそ買わなかったが、こちら系統のまんがにはまっていた。ただ白泉社の色は独特だったらしく読めないという友人も多かった。
 では『プリンセス』と『ASUKA』はどうかというと、実は私も詳しくは知らない。
 『プリンセス』の代表まんがというと細川千栄子の「王家の紋章」だろう。他に有名なのは市東亮子の「やじきた学園道中記」青池保子の「エロイカより愛を込めて」等だろうか。(ただこれらが『プリンセス』で連載されていたかは解らない。秋田書店のまんがだということしか知りません)落ち着いたまんが家と絵柄的にも未熟な不安定なまんが家と極端だったイメージがある。
 『ASUKA』になると、映画の漫画化という印象しかない。当時創刊されたばかりで、まだ不安定であったのは確かだ。
 現在の雑誌状況はよく解らないが、系統的には変わりはないと思う。(しかし雑誌が増えているので上記以外は解らない)
 ただ『なかよし』が「セーラームーン」のおかげ(?)で、小学生むけ雑誌には”戦う少女”系のまんがが増えたようだ。爆発的に人気がでたストーリーはどの雑誌もそこを狙ってくる。まあ時代が変わったということなのか、自分が大人になってしまったのか、こういう路線はあまり理解はできない。
  以前、荒俣宏が”少女まんがは他のどのメディアとも違い、少女だけが読めれば良いまんがという特殊性を持っている”と語っていた。
確かに今でも一部のまんがを除いて、男の子が少女まんがを読んでいるというのは変に感じる。反対に女の子が少年まんがを読んでいてもさほど変には見られない。しかしそういう特異性があるからこそ少女の時期に読む、または読んだこの少女まんが達に少女達は様々な思いや感動を与えられ、今でもなおその確固たる世界はすたれずにいるのだろうと思う。

 現役女子大生激論!! コスプレしたい気持ち

text日向海生・高橋かおり ■インタビュアー備前範子

■コスプレしてみたくなったのっていつ頃なの?

高橋

んー。プレステにはまった頃かな。

日向

あー。私はねぇ。一番最初はラムちゃんでしょうか。小学生の時ね。

■ほー。それじゃあ、ゲームとかアニメっていうそれぞれ違うところから入ってんだね。コスプレってぇと、アニメキャラっていうのが定番だと思ってたんだけど、どうなん?

日向

最初の頃はアニメ全盛期だったからそうだったんだけど、今はスト2とかFF7の影響もあるし、かなりゲーム系の方が多いと思う。

高橋

まーゆーても最近のオタク界のことはわからないんですけど、コスプレに限らずゲーム界は元気だと思います。実際私がちょっとしてみたいのはゲームキャラですよ。

日向

あっそれ私も同じ。最近のゲームはコスプレしてくれといわんばかりにかわいい衣装が多いんよ。だから私もつい・・・。やっぱりかわいいっていう要素はコスプレしたいと思うのに重要な要素やね。

高橋

でも、コスプレしたいと思っている人には2タイプあるんですよね。ワシらみたいに単にカワイーからしたいっていうのと、「私、綾波レイよ」みたいなキャラ感情移入型。

日向

ブリックイメージを作っているというかね。コスプレに興味のない人達からすれば、コスプレする人々はみんなそういう人たちなんだって思ってしまうんだよねぇ。

高橋

もーっ悲しいことにねっ同感です。

日向

本当にね。こんなイメージがあるがために私たちまでね、そういう風に見られちゃって。オタクじゃないのに・・・(一同炎上爆笑)

■・・・えーっと、あのー、ま、それはさておき、コスプレする場合にこだわりとかってあるの?

日向

まぁお金と人生はかけない。これは絶対っしょ。高橋さんどう?

高橋

そうですねぇ、人生はかけたくないなぁ。ホンモノの人とはそこが違う。ってゆーか、一応これ押さえときたいんですけど、私はしたことがないですよ、コスプレ。

日向 

えっ?そうなの?私、昨日しましたよ。家で・・・。

高橋+■ え"ーっ?(絶句)

日向

何が?家にあるプリーツスカートにシャツにリボンとベストで女子高生。なかなかいけてたよ。ルーズソックスはなかったけど・・・

■んー、女子高生ね・・・。あんたいくつだよっっ

高橋 

でも、ルーズソックスはちょっとした夢だよ。そっか、それがコスプレってゆーなら、私も似たようなことするな・・・。意味もなくスーツ着て街をウロツクっちゅーのもそうなんでしょうね。

日向 

私、出歩かない。

高橋

えーっちょっと待って。

■(全く無視)コスプレするからには人に見せたいっていう気持ちあるんでしょう?コスパデビューはいつ?・・・ククク

日向

何故笑う・・・。私はいまんとこ家で一人で自己満足。でも、やっぱり誰かに見せたいっていう気持ちもある。こんなんになったって自慢したいというか・・・。

高橋

もし仮にコスプレする機会がこの先あるとしても、私は自分のことを知ってる人には絶対見られたくないです。

日向

それはね、確かに。何か知ってる人に見られたら・・・立ち直れないかも。

■知らない人ならいいと。それって、何か後ろめたいことでもあるんでしょうかぁ?

高橋

何かよくわかんないけど、不思議と後ろめたいですねぇ。

日向 

それってやっぱり前にも出た通り、イメージの悪さかも。なんかね、私の一面しか見たことのない人が私のコスプレ姿を見て、まず何て思うか。やっぱり大部分の人が、オタクだとか・・・いろんな悪いイメージを持つと思うんですよ。これがコワイ(しみじみ)。

高橋

これはコスプレに限らないんだけど、人は状況とか相手によって見せる面がいろいろ違うじゃないですか。そんで、その相手に適さない自分を見せてしまって引かれたりすると、しまったーとか思いません?要はそれなんですよね。コスプレはその確率が非常に高い、と。

■ほぉーう(納得)。それなりの覚悟がいるわけね。

日向

そうやね。まぁ、ほかの人たちはわかんないけど、TVに顔だしている人とかもいるしね。

高橋

そういう人たちは人生かけてて、ある意味スゴイと思いますね。

■じゃあ、そういうリスクがあってもコスプレしたいって思わせるものは何なんだろうね?

日向

息抜きって言うか、こう普段と違う自分になりたいっていう願望が誰しもあると思うんだけど。その手段としてコスプレがあったという。

高橋

そうそう。気分転換に普段と違う世界を持ちたいんですよ。それには、違う自分になるっていうのが手っ取り早いんではないかと。多分。

■あぁ、そういう気持ちはみんな持ってると思うねぇ。それでも、コスプレってのはアニメだろーがゲームだろーが「キャラクターありき」のものが好きで、キャラクターに思い入れがないとできないと思うんだけど、そのへんはどう?

高橋

キャラクターへの思い入れが全くないとは言えないですね。ただそれが先か後かっていうのもあると思う。キャラが好きだからその格好がしたいっていうのと、コスプレしたいからイイ感じのキャラを探すってゆーの、ですか?

日向

そう?私はわりとあるんだけど・・・。気に入ったゲームのキャラのコスプレしたいなぁとか思うし・・・。あ、でも誤解しないでね。オタクじゃないからっ!

■またかいっ!

高橋

・・・あのー、私も違うんですけど。

■あんたもかいっ!

日向

でもね、そのキャラになりきってしまうわけではないんよ。形だけ真似るっていうのが楽しいのであって、自分の性格を好きなキャラクターに近づけていくようなのとは違うねん。

■ほぅ。素の自分との違いを見てほくそ笑むって感じ?

高橋

(苦笑)・・・まぁ、私たちに関してはそういうカンジですかね。変身願望っていうやつの一種です。そう括ってしまうと、コスプレってそんなにヤバいとは思えないんですけどね。どうですか?

日向

そうやねぇ。そう括ってしまえば確かにアムラーもシノラーも一緒でしょ。やってることは。

■考えてみりゃそーだよなぁ。単に選ぶ素材が違っただけのことなんだもんねぇ。世間の不当な扱いの数々・・・同情するよ(哀)

日向

何?(怒)同情ってどういうこと?

高橋

・・・。

■つまりね、イバラの道の先に花園があるという・・・。がんばれってコトだよ。

日向

(無視)この先、モード系、ストリート系みたいに、コスプレ系って言われるようになればいいのにっ(本気)

高橋

コ、コスプレ系・・・。・・・なるほどね・・・。

日向

っていうか、偏見を持ってくれるなという事。

高橋

ふむふむ。でも、多少なりともコスプレしてみたい私たち自身が、コスプレに対して偏見を持ってるっていうのは問題ですね。同族嫌悪ってゆーか。

日向

だから、好きなことは胸はってしよう! ・・・と。

■そういう気持ちは持っとかないとね、人として。好きなもんが見つかったっていうのは儲けモンだよ(超本気)。

高橋

イイこと言いますねぇ。確かに好きっていうキモチは大切にしないとね。胸はってコスプレか・・・。

日向

じゃあ、手始めにみんなでメイド服でも ・・・(微笑)

■ヤだっつぅのっ(必死)。

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